今月の一枚
轟(とどろ)の滝
高知県・香美市(かみし)・香北町
●撮影日時:2003年5月20日 午前11時30分頃  ●天候:曇り

滝見台からは新緑に包まれた岩壁から、轟音をあげて数段に落下する滝を正面に望めます。この日は撮影中に雷雨があり、木々や岩がしっとりと濡れて一際鮮やかになりました。雨が止んで滝がくっきりと見えるようになってから再び撮影しています。中望遠でやや広めにフレーミングし、周囲の緑と段々になった滝壺を見せてスケール感を表現しました。この場合、縦位置で画面構成して滝の高さを描写するのもよいでしょう。一つのイメージにとらわれず、落水のどの部分に惹かれたのかをしっかりと表現することが大切です。
ペンタックス645NII FA80〜160mmF4.5・Avモード(絞りF22選択)・フジクロームベルビア100(ISO100・カラーリバーサルフィルム)・CPL(円偏光)フィルター/三脚使用
●撮影ポイントの様子

●撮影地について
高知県北東部、奥深い徳島県境の山々が源流の日比原川から、落差82mを3段になって岩壁を流れ落ちる轟(とどろ)の滝があります。緑濃い樹林の間を流れる姿は美しく実に爽快で、「日本の滝100選」になっている名瀑です。豊富な水量が音を立てて青い水面の滝つぼに流れ落ち、太古の幽玄さを醸し出しています。滝に棲む龍神に嫁いだ平家落人一門の娘、玉織姫(たまおりひめ)の悲しい伝説が残るように神秘的な雰囲気が漂い、滝つぼのそばに建つ轟神社では繁栄と幸福の女神として祀られています。対面から見る滝見台の他に滝下まで周遊できる遊歩道が設けられ、 角度を変えて捉えることができます。また紅葉の名所としても知られ、11月中旬からもみじ祭が催されます。 撮影地情報
一口メモ
四国の清流に挙げられる物部川上流から中流域に広がる香美市は、約9割を山地が占めています。大自然が織りなす美しい景観と共に山菜やアメゴなど山の幸がもたらされ、海岸部とはまた違った味覚が楽しめます。また子供たちに人気な「アンパンマン」の作者であるやなせたかし氏の故郷でもあり、香北町にアンパンマンミュージアムが建てられています。
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斎藤 友覧(さいとう ともみ)
1941年東京生まれ。
会社経営の後、写真家に転向し写真事務所「フォトワーク遊」を設立。
1980年頃から主に日本全国の風景を写している。
現在日本カメラ社「写真の教室」で撮影地ガイドを連載中。
写真クラブ「ふぉとくらぶ遊」を主宰し、定期的に撮影会や講評会などを行っている。
日本写真作家協会会員、日本風景写真家協会会員

<連絡先>フォトワーク遊 Tel : 03-3988-0450
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