芹川の清流
滋賀県・多賀町(たがちょう)
●撮影日時:2004年8月8日 午前9時30分頃  ●天候:曇り

美しい清流ですが、なかなか川岸に下りる場所が無く、やっと屏風地区で撮影できるところを見つけました。川岸に立つと足下の白い石の上を滑る清流が透明で、水中の魚が見えるようです。浅瀬の白石に近づいて広角レンズで流れを大きく捉え、遠近感を誇張して広がりを表現しました。偏光フィルターを調節して水面の反射を残し、水の動きを見せています。少し明るめに露出して清らかな水の透明感を引き出し、清涼感を描写しました。広角レンズはカメラアングルによって大きく雰囲気が変わるため、注意深く撮影ポジションを決めることがポイントです。
ペンタックス645NII FA33〜55mmF4.5・Avモード(絞りF22選択)・フジクロームベルビア100(ISO100・カラーリバーサルフィルム)・CPL(円偏光)フィルター/三脚使用
●撮影ポイントの様子

●撮影地について
滋賀県北東部に位置する多賀町は、東部に標高約1000m級の峰が連なり、面積の大部分を杉や檜などの山林が占めています。
県境にそびえる霊仙山から流れ出す芹川は、琵琶湖に注がれる流域河川の一つです。自然の状態に保たれている上流部は水深の浅い清らかな流れで、青くて透明な水の美しさに誰もが目を奪われます。綺麗な川しか住まない魚や生物も多く見られ、白い川底の石が水の青さを引き立てています。素足では長時間も立っていられないほど水は冷たく、夏の川遊びの隠れた穴場になっています。さらに奥に進むと天然クーラーが体験できる「河内風穴」もあり、自然の涼を求めて訪れてみるのもいいでしょう。
撮影地情報
一口メモ
芹川の河原では、約3万年前まで日本にも生息していたと言われるナウマンゾウの化石が見つかっています。最近では10年前に長さ2.1mもある象牙の化石も発見され、まだ出てくる可能性は十分あります。また、町内の別の場所ではアケボノゾウの約1頭分の骨化石も発掘され、それらは多賀町立博物館に実物展示されています。撮影が一段落したら、太古の浪漫に思いを馳せてみるのもいいでしょう。
斎藤 友覧の日本の風景  −詳細撮影地ガイドシリーズ−
もっと多くの撮影地を知りたい!誰もが一度は写してみたい美しい日本の自然風景撮影地ガイドです。
春夏編 I
秋冬編 I
春夏編 II
秋冬編 II
斎藤 友覧(さいとう ともみ)
1941年東京生まれ。
会社経営の後、写真家に転向し写真事務所「フォトワーク遊」を設立。
1980年頃から主に日本全国の風景を写している。
現在日本カメラ社「写真の教室」で撮影地ガイドを連載中。
写真クラブ「ふぉとくらぶ遊」を主宰し、定期的に撮影会や講評会などを行っている。
日本写真作家協会会員、日本風景写真家協会会員

<連絡先>フォトワーク遊 Tel : 03-3988-0450
写真家・斎藤友覧 風景アルバム
バックナンバー
雪残る善神沼  秋田県・由利本荘市(ゆりほんじょうし)
吉高の大ザクラ  千葉県・印西市(いんざいし)
夕陽の岩礁  神奈川県・横須賀市(よこすかし)
秋彩の平林寺  埼玉県・新座市(にいざし)
岩峰の彩り  長野県・栄村(さかえむら)
遙かな滝  奈良県・下北山村(しもきたやまむら)
春の川辺  静岡県・南伊豆町(みなみいずちょう)
氷の森  岐阜県・高山市(たかやまし) ・秋神温泉氷点下の森
江月水仙ロード  千葉県・鋸南町(きょなんまち)
秋の寺  大阪府・高槻市(たかつきし) ・神峯山寺(かぶさんじ)
秋の渓谷  山形県・小国町(おぐにまち)
コスモス咲く高原  熊本県・南小国町(みなみおぐにまち)・小国コスモス村
高原のソバ畑  長野県・木曽町(きそまち)・開田高原
夏のゆり園  埼玉県・所沢市(ところざわし)
轟(とどろ)の滝  高知県・香美市(かみし)・香北町
カタクリの山里  秋田県・仙北市(せんぼくし)・西木町
桜色の庭園  東京都・新宿区(しんじゅくく)新宿御苑
早春の湯河原梅林  神奈川県・湯河原町(ゆがわらまち)・湯河原梅林
厳寒の猪苗代湖  福島県・猪苗代町(いなわしろまち)・天神浜
冬の日本海  福井県・越前町(えちぜんちょう)・越前海岸
もみじ林  静岡県・伊豆市(いずし)・修善寺自然公園もみじ林
秋の渓谷  岩手県・八幡平市(はちまんたいし)松川渓谷
初秋の里山  茨城県・大子町(だいごまち)
ミソハギ咲く花之江の郷  栃木県・都賀町(つがまち)
十勝岳連峰映る水沢ダム  北海道・美瑛町(びえいちょう) 水沢ダム
梅雨時の花詣で  千葉県茂原市(もばらし) あじさい屋敷
夕映えの棚田  兵庫県香美町(かみちょう)西ヶ岡の棚田
春爛漫  長野県池田町(いけだまち)夢農場のサクラ
早春の花園  群馬県安中市(あんなかし)群馬フラワーハイランド