カタクリの山里
秋田県・仙北市(せんぼくし)・西木町
●撮影日時:2003年4月22日 午前11時頃  ●天候:晴れ

案内所で、現在見頃の場所(茂左ェ門群生地)を教えてもらいました。ここは人気スポットの一つで、起伏のある栗林は開放感があって明るく、一面を埋め尽くす赤紫の群落は見事です。群生の中でも花の密度が高い場所に狙いを絞り開花を待ちました。気温が上がると次々と花が開き、群生地全体が咲きそろったところで撮影しています。カメラの高さを微調整して、奥行きと花の間隔を慎重に決めました。全体にピントを送るパンフォーカス撮影で引き締まった印象にしています。逆光気味のトップライトに花が浮かび出し、グリーンの葉とコントラストも美しく表現できました。
ペンタックス645NII FA75mmF2.8・Avモード(絞りF22選択)・フジクロームベルビア100(ISO100・カラーリバーサルフィルム)・CPL(円偏光)フィルター/三脚使用
●撮影ポイントの様子

●撮影地について
西木町の特産品である「西明寺栗」は、日本一の大きな栗で知られています。この栗林に自生しているカタクリは花の色鮮やかさと規模や密生度が素晴らしく、起伏を生かした地形に赤紫の絨毯を敷き詰めたように咲き広がっています。この辺りでは「カタンコ」と呼ばれる春の可憐な使者。発芽してから開花するまでには約8年かかるといわれていますが、栗の木の剪定による日当たりの良さや、堆肥が適したことにより群生したと思われます。
栗林は全て私有地のため、4月中旬から開花に合わせて「八津・鎌足かたくり群生の郷」が開園します。徒歩や車で回ることができる周遊コースになっており、入口で約30か所のポイントから見頃の場所を教えてくれます。
撮影地情報
一口メモ
仙北市の春を愛でる花はカタクリだけではありません。この時期は刺巻のミズバショウ、角館武家屋敷のシダレザクラなどと彩りの競演が楽しめます。ところでカタクリの花は気温や日の光にとても敏感で、雨や寒さが続くとたとえ満開でも花びらは閉じたままです。出かけるときは天気の確認を忘れずに。
斎藤 友覧の日本の風景  −詳細撮影地ガイドシリーズ−
もっと多くの撮影地を知りたい!誰もが一度は写してみたい美しい日本の自然風景撮影地ガイドです。
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秋冬編 II
斎藤 友覧(さいとう ともみ)
1941年東京生まれ。
会社経営の後、写真家に転向し写真事務所「フォトワーク遊」を設立。
1980年頃から主に日本全国の風景を写している。
現在日本カメラ社「写真の教室」で撮影地ガイドを連載中。
写真クラブ「ふぉとくらぶ遊」を主宰し、定期的に撮影会や講評会などを行っている。
日本写真作家協会会員、日本風景写真家協会会員

<連絡先>フォトワーク遊 Tel : 03-3988-0450
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