秋の渓谷
岩手県・八幡平市(はちまんたいし)松川渓谷
●撮影日時:2005年10月24日 午前9時頃  ●天候:曇り

橋の上からは遙か下を流れる川を望み、滝が流れ込んでいるのが見えます。渓流を取り囲む木々がさまざまに色付いて、まさに錦秋の趣がありました。滝と紅葉の重なり方に注意して撮影位置を決め、滝を主体にフレーミングし深まる秋の渓谷美を描写しました。俯瞰できる橋の両側には歩道も設けられているため撮影しやすく、いろいろな角度から狙うことができます。ただ晴天時は渓谷が日陰になるためコントラストが強調され、しっとりした風情は表現しにくいでしょう。
ペンタックス645NII・FA80〜160mmF4.5・Avモード(絞りF22選択)・マイナス1/3EV補正・フジクロームベルビア100(ISO100・カラーリバーサルフィルム)・CPL(円偏光)フィルター/三脚使用
●撮影ポイントの様子

●撮影地について
岩手と秋田に連なる八幡平は、楯状火山(アスピーテ)地形の雄大な台地です。岩手山を背景に沼や湿原が点在し、多様な森林景観が広がる手付かずの自然が残されています。紅葉は早くも9月下旬ごろから始まり、山稜から徐々に麓へと下がっていきます。
標高約800メートルにある松川渓谷は、岩手山北西麓を流れる松川の上流、東八幡平から松川温泉にかけて続いています。川にかかる森の大橋から見る景色は撮影ポイントとして人気が高く、カエデやナラなどに彩られた木々の間を川に流れ込む滝の姿が優美です。さらに上流へ進むと川岸に下りられる園地もあり、岩肌に柱状節理の松川玄武岩が姿を見せて、また違った渓谷の表情が楽しめます。
撮影地情報
一口メモ
名湯の松川温泉を過ぎると、昭和41年に日本で初めて運転を開始した松川地熱発電所があります。地熱発電とは地層の下にある蒸気や熱水を利用する発電で、巨大な冷却塔からは常に白い蒸気が立ち昇り、自然エネルギーが生かされています。仕組みを解説する松川地熱館も設けられているので、撮影の後に立ち寄ってみてはいかがでしょう。
斎藤 友覧の日本の風景  −詳細撮影地ガイドシリーズ−
もっと多くの撮影地を知りたい!誰もが一度は写してみたい美しい日本の自然風景撮影地ガイドです。
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斎藤 友覧(さいとう ともみ)
1941年東京生まれ。
会社経営の後、写真家に転向し写真事務所「フォトワーク遊」を設立。
1980年頃から主に日本全国の風景を写している。
現在日本カメラ社「写真の教室」で撮影地ガイドを連載中。
写真クラブ「ふぉとくらぶ遊」を主宰し、定期的に撮影会や講評会などを行っている。
日本写真作家協会会員、日本風景写真家協会会員

<連絡先>フォトワーク遊 Tel : 03-3988-0450
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