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ULTRA

発売日 2009/01/17 (土)
本体価格:4,800円(税込5,280円)
ISBN:978-4-8179-2115-4
ページ数:72P
サイズ:A4判変型

◎これほど暗い写真集がこれまであっただろうか。
 行くあてのない夜のしじまをさまよいながら、写真家は闇と一体となり、自然のエネルギーを引きよせ写しとめる。
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 写真集をめくれば、これまで見たことも感じたこともない、不思議な闇の粒子が漂ってくる。世界で最も美しい闇溜まりとなって押し寄せてくる。

『ULTRA』あとがき より
初めて夜景を撮り出したのは、1980年代の半ばころだった。 東京湾岸沿いの人気(ひとけ)のない埋立造成地に迷いこんで、アシの原っぱにすっぽり包まれ夜空を見上げた時に、自分の中から東京や日本がどんどんと消滅していく感覚を体感したのだった。
 その感覚は昼よりも夜のほうが鮮烈で、誰もいない夜の東京原野を何度も訪れるようになった。
 1990年代に入り、写真表現はモノクロからカラーへと移っていった。夜景はまだ大きなシリーズはなかったが、リバーサルフィルムに定着された夜の色調には、天然の月明かり、人工の街灯りを拾った、肉眼では見えない夜の素顔が写り始めた。夜特有の色、影、形には、昼には想像もできない新鮮な生命力が 充満していた。昼間はあたりまえの風景だったものが、夜にはまったく見たことのない、異国の景色へと変身する夜の発見があった。
 そこで捉えようと試みていたのは、それまでの日本では見かけない、夜景の持つ不思議な色彩と陰影の新しいイメージだった。

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