これまで、アフリカ、アジアの国々を中心に30カ国以上を旅しながら、その土地を形作る自然や人間の営み、出会いを鮮やかに捉えてきた小澤太一。
最新作『SAHARA』では、これまで作者がさまざまな地で目にし、体感し、写真に収めてきたエッセンスが、サハラを流れた10年の月日とともに詰まっています。
目をうばわれる風紋の造形、砂漠のライン、光の表情、遊牧民ノマドの日々、広大な空間。いずれもダイナミックでありながら、写真からは静謐な佇まいが感じられます。
砂漠の温かさと寂しさ、美しさや怖さ、不変と変化を同時に感じる不思議な時間の流れ。尽きることのない魅力を、モノクロームで浮かび上がらせた1冊。