5はカリブの海に浮かぶグアドループでのENCOUNTERS(出会い)です。
陽光あふれ明るくのびやかなイメージのこの島も、かつてはヨーロッパの列強国に支配され、
プランテーションで搾取された記憶も残っています。
6はラトビアでのENCOUNTERS(出会い)です。
バルト3国と称されるこの国は、近年は旅行者に人気の高い美しい国です。
しかしこの国も世界大戦に翻弄された悲劇を抱えています。
7は台湾でのENCOUNTERS(出会い)。
台湾は日本にとって近くて遠い国でしたが、現在では多くの交流が持たれ、
両国を行き交う人々も多くそれぞれの文化を楽しむようになりました。
いずれの国でも著者は歩けるだけ歩き、そこにいる人たちと交流し、
そのENCOUNTERSの喜びを感じながら撮影しています。
著者のそうした鼓動を強く感じることができる一冊です。
本書はページを綴じずにポートフォリオとして、自立式のフレーム型ボックスケースに3シリーズを収めた装丁です。
好きなページをフレームの前面に飾って、この3つの国のイメージ1点1点を日替わりのようにして楽しんでもらおうと企画しました。
その場に行ったことがなくても、その土地と人々を感じ、著者のENCOUNTERSに共鳴できる写真集となりました。